2022/05/28 14:17

C⼦:今回の「教えて!クラフトト!」は型染め作家のkata kata(カタカタ)さんをお迎えしました。よろしくお願いします!まずさっそく⾃⼰紹介からお願いできますでしょうか?

kata kata: よろしくお願いします。kata kataは松永武と高井知絵による染色作家ユニットです。日本の伝統的な染色技法である「型染め」をベースに国内外で作品を発表し、近年は企業へのデザイン提供にも積極的に取り組んでいます。動植物をモチーフに、ものがたりを想像できるような、会話がうまれるデザインを心がけています。


C⼦:ユーモアに溢れるモチーフがたくさんで、⾒ているだけで楽しい気分になりますね!kata kataさんのフィルターを通すとどんなものでもワクワクした⾯⽩いものに変換されますね!ちなみに今回のモチーフはなんですか?

kata kata: 今回は恐⻯と草原です。これまでkata kataでは制作したことがない新たなモチーフの恐⻯に挑戦しました。



C⼦:初めてのモチーフに挑戦していただけるなんて嬉しいです!バインダーなどを使ってみた印象はいかがですか?

kata kata:今回使⽤させてもらったクラフトトさんのソフトバインダー(カラー)は⼀⾒染料と間違えるほど、柔らかいのが特徴ですね。発⾊もよく透明度も⾼いので⾊を上から重ねる重版表現もきれいに表現できます。⾃分たちが学⽣の頃に使っていた顔料のバインダーって、ガビガビして硬くて、⽣地の上に乗っかている印象でした。笑 クラフトトさんのソフトバインダー(カラー)は染料のような⾵合いで肌に触れても全然ごわつきもない。この柔らかさならTシャツはもちろん、ハンカチなどでも全然問題ないですね。


ソフトバインダー(カラー)とクラフトトカラーの蛍光色

C⼦:kata kataさんといえば型染めですよね!kata kataさんの考える型染めとシルクスクリーンの違いはなんですか?

kata kata:型染めよりシルクスクリーンの⽅が表現は⾃由だと思います。型染めは図案を考える時に「※ツリ」のことも含めて描いていきます。ツリがつなげなければ形が出ないので、つなげ⽅を考える必要がある。その制限があることの難しさはあるけど、そこに⾯⽩さを感じているし、ツリが⾃分たちの図案の特徴を出しているとも思っています。ツリも⼤事なデザインの要素ですね。シルクスクリーンは⼊
れたい場所に⾃由にデザインを配置することができる。ここに草を置きたいなー、と思ったら配置できる。型染めの場合は⼊らないからどうしようってなります。笑
※ 型染めの型を彫るときにフォルムがバラバラにならないようにお互いの形を繋げる橋の役⽬をする「ツリ」という形態を型に加える制約がある。



kata kata さんの定番で人気のカレンダーの型紙。ツリが見事にデザインに取り込まれている。


C⼦:なるほど〜、ツリという型染めならではの制限があるんですね。けどkata kataさんはその制限を⾃分たちの表現に取り込まれている、ツリに注⽬しながらデザインを⾒るのも⾯⽩いです!



kata kata さんの型染めの表現の世界にすっかり魅了されたC子。次回はシルクスクリーンで実際にプリントしてもらいます。型染めとは違った表現を見るのが今から楽しみです!

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