2022/02/08 16:43

教えて!クラフトト!では、クラフトトの新人スタッフC子がシルクスクリーンをさまざまな作家さん、技術者の方に教えてもらっていく様子をアップしていきます。専門の方々の大切にしているところ拘りなど少し話がマニアックになる時も来るかもしれませんが新人スタッフC子と一緒に学んでいくようなイメージで読んでいただけたら幸いです。

第1回目は、テキスタイルデザイン会社pole-poleさんです。シルクスクリーンの材料などのwebショップを作りたいと思った時から相談に乗ってもらっていました。


まずは、シルクスクリーンの基礎から学んでいきましょう。


C子:今回はクラフトトのパートナーであるpole-pole(ポールトゥポール)さんに「シルクスクリーンプリント」についてお話を伺うために東京のつつじヶ丘にある「pole-pole LAB」にお邪魔してます。pole-poleさん、今日はよろしくお願いします。

pole-pole:よろしくお願いします。

C子:まずは、pole-poleさんの自己紹介をお願いできますか?

pole-pole:pole-poleはフリーランスで活動していた3人が「新しいデザインではなく大切なデザイン」をコンセプトに2017年に立ち上げたテキスタイルのデザインカンパニーです。個々のそれまでの活動や経験をいかし、デザイン制作やオリジナル商品の開発、企画、多種多様の企業、工場と一緒にテキスタイルデザインを考えていく会社です。pole-poleとは「点と点をつなげること」、経糸と緯糸がつらなり、織りあがっていく布地のように、何かと何かが結びつく中で生まれるコトやモノ、ヒトを大切にデザインしていきたいという思いから名付けました。

左から近藤さん、廣瀬さん、シミズダニさん

C子:テキスタイルをデザインする会社ならではの素敵な社名ですね!なぜ、それぞれフリーランスで活動されていたみなさんが会社を設立されたんですか?

pole-pole:1番の理由としては、組織化することで、新たな価値観を創造し、仕事の幅を拡大できると考えたからです。個人で活動していくなかで、徐々に頼まれる仕事の幅は限られるようになり、似たような仕事の依頼が増えました。それは自分の仕事がきちんと認識され、評価していただいていることでもあるのでもちろん嬉しいことなのですが、若干のマンネリを感じることがありました。これまでとは違うチャンネルも欲しいし、作っていかないとな、と考えていたことが大きなきっかけになりました。
テキスタイルデザイン特有の織り、染め、編み、プリントなどの専門的な技術や加工などを各々の経験を基に、異なる視点からのアプローチを共有し、活動が多様化することで1人で活動していたときには生まれないアイデアやコンセプト、デザインが生まれます。その点が個人ではなく、チームでデザインをする1つの大きな意味であると考えています。

C子:国内でpole-poleさんのような形で活動をしているテキスタイルのグループは他に聞いたことがありません。日本のテキスタイル業界を盛り上げていって欲しいです。

pole-pole:ありがとうございます。テキスタイルで何かをしたいと考えた時に、pole-poleに相談すればなんとかしてくれる、そんな会社になりたいですね。

pole-pole LAB 外観

C子:続いて、pole-poleさんのスペース「pole-pole LAB」についても教えてもらえますか?

pole-pole:東京の調布市つつじヶ丘に2018年12月にオープンしたpole-poleのアトリエ兼ショップです。自分たちで外装や内装を考え、正面入り口のガラスや自分たちでは手に負えない場所は業者に依頼しましたが、それ以外は基本3人+友人の助けを借りて3ヶ月ほどDIYで作りあげました。テキスタイルの色々なシチュエーションを検証をできるように、壁面は白壁、コンクリの打ちっぱなし、光の入るガラス面をつくりました。
コロナ禍もあり使用方法を変えるために改装中なんですが、以前はアトリエ兼ショップに加えてギャラリーとしても使っていたんですよね。テキスタイルに興味をもっている人たちが集まり、色々な意見交換がされる場になると良いと思っていたこともあり、その試みの1つとして不定期に展示会やワークショップなども行っていました。

C子:大きなガラス面が通行者からも目を引く外観ですね、天井も高いのでテキスタイルを展示するのに向いてそうです。新たなスペースとしてはどのように使用されるんですか?

pole-pole:一般の方も利用できるワークスペースを考えています。オリジナルのスクリーンプリントの製版ができて、カラーも作れて、プリント作業もできる場所。また改めて紹介しますね。


シルクスクリーンことを調べている中でpole-poleさんを知って自分たちで製版もしてワークショップなども行われていることから顔料のことバインダーのことなど相談に乗ってもらっています。
次回の教えて!クラフトト!では、シルクスクリーンの基礎を教わります。
C子は、シルクスクリーン初体験。うまくできるかな?

続く → pole-poleさん ②「シルクスクリーンプリントとは?製版編」